この御大典記念道というのは、京成津田沼駅から谷津方向へ、線路に沿って作られているんですか。
爺
そういうことじゃな。
ところで、由香ちゃんは、今朝は何を食べてきたんじゃ。
由香
時間がなかったんで、ホットドッグを食べて出かけてきました。
爺
なに、ホットドッグじゃと。ホットドッグと習志野との関係を知っておるかな。
由香
ホットドッグといえば、アメリカ人が好む食べ物なんじゃないんですか。細長いパンにソーセージをはさむ食べ物ですよ。習志野とは何の関係もないんじゃないですか。
爺
ホットドッグにはソーセージがつき物じゃ。習志野は、ソーセージの発祥の地と言われておる。
由香
ソーセージはヨーロッパが発祥の地じゃあないんですか。ドイツが有名ですよ。習志野にドイツ人がいたとでも言うんですか。
爺
いたんじゃよ。
由香
いつのことですか。
爺
第1次世界大戦で、捕らえられたドイツ兵が、今の東習志野に造られた、俘虜収容所に入れられていたんじゃ。そこにいたドイツ兵が、ソーセージを作って食べていた。それを見た収容所長の西郷さんが、頼み込んで、日本にソーセージ作りの秘伝を伝えてもらったんじゃ。
由香
つまり、習志野は日本のソーセージ発祥の地というわけですか。西郷さんって、西郷隆盛のことですか。
爺
西郷隆盛の息子で、西郷寅太郎大佐が所長だった。ほかにも、石鹸やマヨネーズの製法が伝えられたし、山梨へ行ってワインの製法を伝えたり、房総の牧場でコンデンスミルクの製法を伝えたドイツ兵も習志野にいたんじゃよ。
由香
へー、習志野とドイツとは結構、いろいろ関係があったんですね。
爺
そういえば、わしのドイツの友人が、最近ホームページを開いたと言っておった。
由香
爺さんに、ドイツ人の友人がいたんですか。信じられない、ありえない・・・。