2006年08月12日

夏休みー6(続・まぼろしの重文)


 習志野市実籾5丁目16番に小倉公園がある。かってここに、日本を代表する朝鮮半島の美術品、約千点が収納されていた保存庫があった記念碑が建っている。
由香
 そんな話、聞いたことがありません。朝鮮半島って韓国や北朝鮮のことですか。

 日本がかって朝鮮半島を統治していた時代に、小倉武之助(1870ー1964)という人が現地に電気会社を創立し、事業家として成功した。その財力で、朝鮮半島の考古学資料や美術工芸品を収集したんだ。韓国では国宝級といわれる逸品も含まれていて、それらが、小倉コレクション保存会という財団法人化されて、市内にあったんじゃよ。
由香
 小倉という名前も、市内には多い名前の一つですね。その小倉コレクションに重文級のものがたくさん含まれていたんですね。

 重文と同じ評価の、重要美術品という評価が与えられている。
由香
 それで、いまその小倉コレクションはどこにあるんですか。

 東京国立博物館に寄贈されたんで、上野にあるよ。ここの東洋館で小倉コレクションといえば知らない人はいないよ。朝鮮半島のコレクションとしては最高峰だよ。
由香
 私は知りませんでした。市内の人でその話を知っている人は、ほとんどいないんじゃないかしら。

 日本が統治していた時代の収集品だけに、いろいろな意見があるんじゃよ。普通なら国外に持ち出せないようなものなんだから。まあ、そういう歴史があったということは知っていてもいいんじゃないかな。千葉県が発行した昔の文化財の本には、ほんの少しだけ触れられているよ。
由香
 上野の国立博物館、東洋館へ行けば、現物を見られるんですから、まぼろしではないけれど、市内の人がほとんど知らない朝鮮半島の重要美術品が、そして韓国では国宝級のものが、実籾5丁目にあったなんて、驚き、桃の木、山椒の木ですね。

 なんじゃそれは。
 まだまだ夏休みじゃよ。話しかけないでくれ。休ませてくれよ。

posted by 絢 at 10:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めてお便りします。
小倉コレクションについて、国会での最近の動きをご存知でしょうか。「しんぶん赤旗」によれば「4月6日の衆院文部科学委員会で「武力紛争の際の文化財保護法案」が全会一致で可決されました。同法案の質疑で、日本共産党の石井郁子議員は、日本が過去に他国を占領して略奪した文化財の調査を求めました。文化庁の高塩至次長は、これまで調査を行っていないことを明らかにしたうえ、膨大な調査であることなどを理由に挙げ、今後も調査に消極的な姿勢を示しました。国立博物館に所蔵・展示されている指定重要文化財「金銅透彫宝冠」など八点は占領下の朝鮮で民間人が略奪のように収集し、戦後、国に寄贈したものです。また、宮内庁書陵部皇室図書館には朝鮮王朝の儀式の模様を表した「朝鮮王室儀軌」があります。石井氏は、韓国国際交流財団が一九九三年から九六年にかけて行った日本の国公私立の主な美術館や博物館、大学所蔵の朝鮮文化財の実態調査で二万九千点の所蔵が報告されていると指摘。公的機関が所蔵しているものは返還の方向でのぞむべきだと主張しました。 伊吹文科相は『政治家としての道議は軽視することはできないが、日韓条約(一九六五年)で決着しており、条約を尊重しなければならない』と答えました。」と報じられています。
 私は平成18年5月7日(日)号の「朝日マイタウン情報」第71号に「花見川歴史探訪」欄で小倉コレクションを採りあげました。個人収集家からの韓国への寄贈が増えつつある状況の下でのこの政府の態度には大いに疑問を持つものです。
 「実籾 小倉コレクション」で検索したところ、貴URLを見つけ嬉しくなってメールを差し上げました。
Posted by 古瀬 健 at 2007年04月12日 04:31
習志野市は、小倉コレクションのことを市民に、ひた隠しにしているのが奇妙ですね。
Posted by 爺爺 at 2007年07月03日 06:51
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